ジャズサンビスタス

JAZZ SAMBISTAS WEB > BIOGRAPHY

バンドの歩み

 そもそもの始まりは、2003年の春。

 何度目かのジャズサンバリバイバルの波に乗ってリイシューされたテノーリオ・ジュニオールの『エンバロ』とマンフレッド・フェスト・トリオの黒いアルバムをベーシストの本間和が手にしたことに端を発する。当時すでに筋金入りのジャズヲタクとして周囲から一目置かれるどころか逆に白い目を向けられていた氏が「ジャズ系ボサノヴァの最高峰!」とか「まさにボサノヴァ黄金期のジャズ!」といった調子の良い踊り文句に反応しなかったわけがあるまいし、テノーリオの「Fim de Semana em Eldorado」やマンフレッドによる「Estamos Aí」、「Menino das Laranjas」といったキラーチューンに文字通り瞬殺されるのはもう自然の成り行きであったとしか言いようがない。合掌。

 アメリカのモダンジャズにはない、激しくも開放的なグルーヴと緻密なアレンジ、そしてスピーカーの向こう側から熱風が吹き付けてくるかのような熱い即興演奏。底知れないジャズの奥深さにうち震えながら無心でジャズサンバ音源を探していくことになった。それと平行して少しずつではあるが、自らもジャズを演奏し始めていた本間氏。もし仮に自分がリーダーとしてジャズバンドを組む日が来るのならジャズサンバをやろうと心の片隅で考えていたという。

 あれよあれよと時は流れ2009年6月、それまで定期的にやっていたジャズバンドの活動が一段落すると、いよいよ暖めてきたリーダーバンドのプロジェクトを始動する。ジャズサンバを専門に演奏するピアノトリオは日本はもちろんのこと本家ブラジルでも非常に珍しいことが明らかになっていたので、自分がジャズをする意味もあるのではないかと企んでいたらしい。

 相当マニアックな募集内容ではあったが、メンバー募集をかけると意外と食いつきは良くメンバーを固めるのにそれほど時間はかからなかった。ピアノにボッサ/MPBバンド、ジャズコンボ等で幅広く活動していた川田裕人、ドラムには講師業の傍ら数々のサポートをこなす幸田祐介を迎え、ジャズサンバの演奏に取り組む。

 バンドの初ライヴは2010年2月、東京ボッサトレス(Tokyo Bossa Três)として水道橋にあるライヴハウスに出演。「JAZZ SAMBAを生で聴けてホント楽しかった」、「なかなかああいう音楽って生でやってたりするの無いから楽しかった」など、ますまずの評価をいただく。2010年9月にはバンド名をジャズサンビスタス(ジャズサンバ愛好家の意:本間氏の造語)に変更。その後、ただ演奏を聴いてもらうだけでなく、ライヴそのものの持つ雰囲気やお酒・料理などを気軽に楽しんでもらうのに最適なライヴ会場を求め、吉祥寺のStringsに中心に活動する。

 何回かのメンバー交代を行いつつ活動を続けていたが2018年6月、諸事情により一時活動を休止。なんやかんやいろいろあったもののようやく生活が落ち着いてきた2022年。そろそろ音楽活動を再開したいなと思っていたところへ2013〜14年にドラムを叩いてもらっていた志津友樹が「またやりましょう」と声をかけてくれたことが後押しとなりJazz Sambistas第二章の幕が開ける。活動の幅を広げるべくトランペット、サックスを加えたキンテート(五重奏)編成で再始動することとなり、現在に至る。

メンバー紹介

本間 和 (double-bass)

 1978年7月13日、東京生まれ。立教大学観光学部卒。

 在学中所属していた音楽サークルの合宿下見の帰り道、車内でたまたま流れていたマイルス・デイヴィス・クインテットの『クッキン』に衝撃を受け、ジャズにのめりこむ。以来貪るようにジャズを聴き始めることになるのだが、わけても名手スコット・ラファロの演奏にはベーシストを志す人間として強い影響を受けることになった。ただしラファロのように弾けるわけでは、当然ない。

 大学卒業後、コントラバスに転向。ジャズベースを山崎弘一氏に、クラシック奏法を澤井慶氏に師事。2009年より自身のリーダーバンド、Jazz Sambistasを中心に活動を続け現在に至る。

岡田 幸一郎 (trumpet)

 1987年 埼玉県出身。

 音楽好きな両親の影響で、幼少期からジャズに親しむ。13歳頃、松島啓之(tp)、安保徹(ts)、石井彰(pf)、安ヵ川大樹(bs)らの演奏に心酔し本格的にジャズに傾倒する。独学でジャズピアノを弾き始める。高校では、吹奏楽部でフレンチホルンも演奏する。その後、大学でトランペットに転向し、ビッグバンドとジャズ研究会でソリストとして活躍。大学院修了後、医療機器の開発者としてのキャリアを築きながら、都内ライブハウスを中心に演奏活動を行なっている。

 ハードバップ色の強いプレイスタイルを特徴とする。特に影響を受けたトランペット奏者は、松島啓之、Blue Mitchell、Lee Morgan、Kenny Dorham、Chet Baker、Miles Davis(敬称略)

 自己のリーダーカルテットの他、JAZZ SAMBISTAS、AVALANCHE(bs谷澤舞sextet)、HARD BOP LAB、ピアノとのデュオをはじめ、様々なグループに参加している。

出浦 知也 (alto saxophone)

 1976年5月15日生まれ。

 高校よりサックスを始める。池田篤氏、山田穣氏に師事。

 チャーリー・パーカー、ジャッキー・マクリーン、ソニー・スティット、フィル・ウッズに強く影響を受けた。自身のリーダーバンド、jazz switch 5にて活動中。

小池 瞳 (piano)

 1979年宮城県生まれ

 ヤマハピアノ教室へ4歳より入門

 高校卒業までクラシックピアノをまじめに勉強

 大学でJAZZ研へ、インプロビゼーションの面白さと界隈の人間たちのアツさや変態さに魅了され抜け出せなくなりいまに至る

 大学在学中に福田重男氏に師事

志津 友樹 (drums)

 1984年8月17日、千葉生まれ。

 幼少期よりドラムに興味を持ち、叩き始める。大学在学中はフュージョンを専門に演奏するバンドサークルでの活動を中心に、様々な音楽ジャンルの演奏機会を得る。

 大学卒業後も公務の傍ら演奏を続けていたところ、偶然にもメンバー募集していたJazz Sambistasに応募・参加し、現在に至る。